2011年8月のピックアップニュース
19日 円相場 戦後最高値の75円台に
23日 リビア・カダフィ政権が崩壊
23日 タレントの島田紳助さん 芸能界引退を表明
26日 菅首相が辞任表明
29日 民主党・新代表に野田佳彦氏 第95代首相に
円相場 戦後最高値の75円台に
円相場は19日、ニューヨーク外国為替市場で、一時1ドル75円台まで円高が進み、東日本大震災直後につけていた戦後最高値(1ドル=76円25銭)を更新した。
これより5か月前の3月16日、円相場は、東日本大震災の影響による設備の復旧や保険金の支払いのために、企業が海外の資産を売って円を買うなどの見方が広がり、15年11か月ぶりに市場最高値(1ドル=79円75銭)を更新していた。これを受けて、G7(先進7か国財務相・中央銀行総裁会議)では、急激な円高を阻止するため、為替市場で“円売りドル買い”の為替介入を協調して行うことを同意。介入の結果、ニューヨーク為替市場の円相場は一時、1ドル81円台まで戻り、その後はいったん落ち着きをみせた。
しかし、7月に入ると再び円高が加速。ギリシャの債務問題や、米連邦議会で国債の上限引き上げが承認されず、アメリカ国債がデフォルト(債務不履行)に陥るのではという懸念から、1ドル80円付近で推移していた円相場は76円台まで上昇した。この記録的な円高に対し、日本政府は8月4日朝、「急激な円高は、東日本大震災からの復興を目指す日本経済に悪影響を及ぼしかねない」として為替介入を実施。一時は1ドル78円台まで戻したが、アメリカの景気の先行きや、世界的な株安への不安から“円買い”は続き、8月19日、ついに戦後最高値となる1ドル75円台に突入した。日本政府は24日、1000億ドルの基金を創設し、日本企業に融資することで海外企業の買収や資源の確保をうながす円高対策を発表。4〜5兆円の為替介入と同程度の為替介入になるとの見方を示した。
日本にとって円高は、海外の製品や資源を安く輸入できるメリットもあるが、機械や自動車などの“輸出型産業”は、大きな打撃を受けることになる。また、国内企業に資材や部品などを納入するメーカーでは、取引先が円高で安くなった海外製のものを購入することで受注が減少し、結果的にそれが日本の“産業空洞化”を引き起こすのではないかとの懸念もある。NNNの調査によれば、円高でプラスになる企業は約1割、マイナスになる企業は約4割にのぼると言われており、今後もアメリカの経済情勢の影響で、しばらくの間は円高が続くと予測されている。

リビア・カダフィ政権が崩壊
リビアの反政府勢力は23日、首都トリポリにあるカダフィ大佐の拠点を制圧。42年続いたカダフィ政権は事実上崩壊した。
リビアでは、“中東の春”と呼ばれるチュニジアやエジプトなどの民主化運動の影響で、2011年2月から、カダフィ政権に対して、反政府デモが起こっていた。これに対して、カダフィ政権は、無差別な銃撃や空爆をするなどして、デモを徹底的に弾圧。アメリカやフランスなどの多国籍軍は3月、カダフィ政権に攻撃を開始し、反政府勢力を後押しする格好となったが、事態はこう着したまま一進一退を繰り返していた。
戦況に変化が訪れたのは8月の中旬、反政府勢力が、カダフィ大佐にとって最終拠点となる首都・トリポリへの攻撃を開始してからだった。反政府勢力は22日、首都近郊の町を次々と陥落させながら、トリポリ中心部にある「緑の広場」を制圧。緑の広場は、カダフィ大佐が演説を行うなど、政権にとって象徴と呼べる場所だった。勢いに乗った反政府勢力は翌23日、カダフィ大佐の住宅兼軍事施設に攻撃を加えた上で、敷地内に突入。立てこもっていたカダフィ政権側も応戦したが、激しい戦いの末、ついに“最後の拠点”とされていた施設を制圧した。カダフィ大佐は、テレビを通じてトリポリを脱出したこと明らかにし、自らの支持派に徹底抗戦を呼びかけたものの、事実上、カダフィ政権は崩壊する形となった。リビアの反体制派で作る「国民評議会」は、カダフィ大佐の身柄に約1億3000万円の懸賞金をかけたが、その行方はわからないままとなった。
※2011年1月のニュースも参照!
【チュニジア ベンアリ前大統領らを国際手配】
※2011年2月のニュースも参照!
【エジプト ムバラク大統領が辞任】
※2011年4月のニュースも参照!
【NATO カダフィ政権への軍事作戦は長期化へ】



タレントの島田紳助さん 芸能界引退を表明
タレントの島田紳助さんが23日、記者会見を開き、芸能界を引退することを発表した。
島田さんは会見で、所属事務所である吉本興業の調査で、暴力団関係者との親密な携帯メールのやりとりがあったことなどを指摘され、引退を決意したと説明。メールをやりとりした経緯については、10数年前に友人を介して、暴力団関係者にトラブルを処理してもらい、それ以来、交流があったことを明らかにした。また、その際に金銭のやりとりはなかったとも述べた。
島田さんは会見の中で、「僕の中ではセーフだと思っていたが、アウトと知り、引退することになりました」「一番重い処罰を自分で与えましたので、お許し願いたいと思います。どうもすいませんでした」と謝罪。「明日からはタレントでなく、普通の人に戻って、本当に静かに暮らしていきたいと思っています」と語った。

菅首相が辞任表明
菅首相は26日、民主党の両院議員総会で正式に辞任する意向を表明した。
菅首相は、6月の内閣不信任決議案の採決直前、民主党代議士会で“辞任”を示唆する発言をしていたが、明確な退陣時期や条件については言及せず、その後の動向が取りざたされていた。続投への強い反発があがる中、菅首相は、「第2次補正予算」「再生可能エネルギー特別措置法(太陽光や風力など再生可能エネルギーで作った電力の買い取りを電力会社に義務付ける法律)」「特例公債法」の3法案の成立を退陣の条件とすることを明言。条件のひとつである「第2次補正予算」成立後も、残る2法案の成立で、速やかに退陣する考えを強調した。
3つの法案すべてが成立した8月26日、菅首相は、両院議員総会で「新たな代表が選任された後、内閣総理大臣を辞職する」と正式に退陣を表明。首相官邸で開かれた辞任会見では「厳しい環境の中で、やるべきことはやった」と成果を強調する一方、「力不足、準備不足を感じたのは、福島第一原発の事故を未然に防げず、被災者を出してしまったことだ」と述べた。
菅首相の在任期間は発足から449日続き、数字上では、小泉内閣以降(安倍・福田・麻生・鳩山内閣)、最長の内閣となった。
民主党・新代表に野田佳彦氏 第95代首相に
菅首相の辞任に伴う民主党・新代表選挙で野田佳彦氏が選出され、30日の国会で第95代の新首相に選出された。
民主党は、菅首相が正式に辞任を表明した翌日の27日、代表選の候補者を告知。前原誠司氏(前外務相)、馬淵澄夫氏(前国交相)、海江田万里氏(経産相)、野田佳彦氏(財務相)、鹿野道彦氏(農林水産相)の5人が立候補した。共同記者会見では、財政再建問題や震災からの復興、大連立などが政策のテーマとなり、野田氏は増税の必要性を強調、前原氏は大連立に関して積極的な姿勢をみせたことが注目された。
選挙戦は、民主党内で約100名の最大勢力を持つ小沢グループから支持された海江田氏が優位に立つ展開となった。民主党の代表選では、1回目の投票でどの候補者も過半数を獲得できなかった場合、上位1・2位の候補者で決選投票が行われることになっているため、落選したグループの票がどう動くかも重要になる。小沢元代表と距離を置く、前原・野田両氏は、決選投票となった場合は“連携”の方針を固めるなど、各陣営では決戦投票を見据えた駆け引きが繰り広げられた。
注目された1回目の投票では、有効投票数395票(過半数198票)に対して、海江田氏が143票で1位、野田氏が102票で2位となり、決戦投票が行われることになった(※前原氏74票、鹿野氏52票、馬淵氏24票)。決選投票では、前原氏や鹿野氏の票を取り込んだ野田氏(215票)が、海江田氏(177票)を逆転する形で破り、民主党の新代表に選出された。
野田氏は選出後の会見で「(党内の対立感情は)ノーサイドにしましょう」と述べ、挙党一致の必要性を強調。2日の就任記者会見では、内閣として、東日本大震災からの復旧・復興と、福島第一原発の事故の収束に全力を挙げる考えを示した。
そこんとこ、もっと知りたい!
幹事長には輿石氏 “党内融和”を重視した人事に
新代表選出後、“ノーサイド”という言葉で、党内融和を呼びかけた野田首相。その言葉通り、“政権与党のナンバー2”と呼ばれる幹事長のポストに、小沢元代表に近い輿石参議院・議員会長を起用した。幹事長は党の資金配分や選挙での公認権など大きな権限を持つ要職で、野田首相は、就任打診の際、輿石氏に対して「党内融和の象徴として幹事長をお願いしたい」と述べ、起用の理由については、「参議院だけでなく衆議院も含めて、全体的にまとめていただける力がある」と語った。新内閣には、国家公安委員長に山岡賢次氏、防衛相に一川保夫参議院議員、国交相に前田武志参議院予算委員長が起用されるなど、“参議院議員で小沢元代表に近い”輿石幹事長の意向が反映された形となった。
代表選で対決姿勢を強めた海江田前経産相の入閣を見送る一方、決選投票で上着を脱ぐサインで野田首相に投票する意思を示した鹿野氏は農水相に再任、前原氏は政調会長に就任するなど、代表選での“論功行賞”も重視した人事となった。また、かつて事業仕分けで手腕を発揮した蓮舫氏が、行政刷新担当相に返り咲くと共に、公務員制度改革も兼務することになった。
民主党・代表選の演説で、詩人・相田みつを氏の作品「どじょう」を引用しながら、「金魚にはなれないドジョウですが、泥臭く国民のために汗をかいて政治を前進させる」と宣言するなど、巧みな話術で注目された野田首相だったが、党内人事に関しては「適材適所」「キャッチフレーズ、スローガンはあえていわない。国民にいずれ名付けていただくような内閣にしたい」と述べ、あくまで黙々と仕事をこなしていく姿勢を強調した。一方、自民党の大島副総裁は、新内閣を「党内のグループ均衡を重視した“内向き内閣”」と批判。「国民の信を問わず、正当性のない内閣」として野田新政権との大連立構想を否定した。
メモ
40年以上続いたカダフィ政権がついに崩壊…海の向こうで歴史的な変革が訪れる一方、日本では、首相が毎年入れ替わるという状況が今年も繰り返された。5人が出馬した民主党代表選では、決選投票の末、野田佳彦氏が選出され、第95代首相に就任。新内閣は、“脱小沢”を掲げた菅政権から一転、“党内融和”を重視した顔ぶれとなった。
アーカイブ
2011年8月のニュース
※日テレニュース24より
外部リンクです。
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| 19日 | NY市場で円相場が戦後の最高値75円台に |
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| 23日 | リビア・カダフィ政権が事実上崩壊 島田紳助さん、芸能界引退を表明 |
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| 26日 | 菅首相が辞任表明 |
| 29日 | 民主党新代表に野田氏 |
| 30日 | 野田新首相が誕生 米、大型ハリケーンで18人死亡 |


